歯科医院経営において
都心部ほど近くに競合歯科医院があり、
他院との差別化を図らないと、新規患者さんも
リピート患者さんも減ってしまいます。
様々な差別化手法がありますが、
その中で「コスト管理」における他院との差別化に
ついて今回は詳しくご紹介していきます。
コスト管理だけで他院と差別化ができるのか?
疑問に思った歯科医師の先生、院長先生は
ぜひ最後までご覧ください。
コスト管理が他院との差別化になる理由
効果的なコスト管理は他院との差別化になります。
人材に投資できる
効果的なコスト管理は利益を生み出します。
コストを下げた分人材へ投資することができます。
また継続的に患者満足につながる教育にも
コストをかけることが可能になります。
患者さんの満足度を下げる要因になる、受付、
診療スタッフの接遇向上をすることができます。
接遇向上は他院との差別化につながります。
設備投資ができる
歯科医院は材料の種類が圧倒的に多いです。
同じ歯科材料でも様々なメーカーから
多くの種類が発売されています。
今使っているものよりも、
コストパフォーマンスもよく、使用感も同じような
材料を探すのは難しいですが、見つけてしまえば、
それ以後継続的にコストを下げることができます。
コストカットによる利益で計画的に設備投資に
回すことが可能になります。
光学印象など、新しい設備投資も可能となり、
他院との差別化につながります。
新しいサービスの提供
歯科医院も今や、歯科医療だけにとどまらず
様々なサービスを提供する時代になってきました。
最近では、土日に栄養士資格をもった方を呼び、
小さなお子さんの食育教室を開催し、
その後のリピート患者さんにつなげている
歯科医院も増えています。
お口の健康を考えたおやつクッキングなどの
イベントを開催している歯科医院もあります。
コスト管理により発生した利益があれば、
このような取組みも継続的に可能になります。
効果的なコスト管理は新しいサービスを生み出し、
患者さんはもちろん、スタッフのモチベーション
アップにもつながるのです。
差別化におけるコスト管理でやってはいけないこと
差別化するためのコスト管理で
絶対にやってはいけないことがあります。
それは、スタッフを疲弊させるコスト管理です。
例えば人件費。
固定費である人件費がもったいないという理由で、
新規採用を見送ることです。
ギリギリのスタッフで診療を続ければ、
スタッフを疲弊させてしまう働き方が長期間続き、
やがて頑張ってくれているスタッフも離れ、
歯科医院経営に大きなダメージとなります。
医療ミスやクレーム増加にもつながりかねません。
そのため、人件費を節約したいという考えからの
コスト管理は長期的に得るものがなく、
避けるべきでしょう。
患者さんの満足度を上げるコスト管理を行う
適切で効果的なコスト管理を行えば、
自動的に継続した利益を生み出してくれます。
人件費や新しい設備へと投資することもできます。
そして、新しいサービス提供にもつながり、
患者さんだけでなく、スタッフの働く
モチベーションアップにもつながります。
患者さんの満足度を上げるには、まずはスタッフが
生き生きと活躍してもらう必要があります。
人件費削減は、最終手段と認識してください。
それまでに様々なプランを実践することが
できるはずです。
専門家である「士業」の先生にアドバイスを
もらうことが必要でしょう。
目的は患者さんの満足度を上げること。
このゴール設定がぶれなければ、
それは正しいコスト管理だと判断できます。
ぜひ効果的なコスト管理を行い、
新しい設備投資はもちろん、
スタッフのモチベーションアップを図り、
他院との差別化に取り組んでみてください。