受付に歯ブラシや歯磨き粉を何となく販売している
歯科医院は多いですよね。

せっかくショーケースに綺麗に陳列しているのに、
いざ患者さんに紹介するとなると、
押し売りになりそうで勧められない、
と思っているスタッフもいると思います。

そこで今回は、
歯科医院の物販における口腔ケア用品の
紹介の仕方について
詳しくご紹介していきます。

押し売りになってしまうので
なかなか紹介できない、
でも使ってほしい、
と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

患者さんに質問することから始める

いきなり歯周病患者さんに、
「当院おすすめの
歯周病専用歯磨き粉がいいですよ!」
と言っても、患者さんは戸惑うことでしょう。

突然、口腔ケア用品を紹介するのではなく、
治療やメンテナンスの後に
普段の口腔ケアについて質問しましょう。

知覚過敏を併発している歯周病患者さんであれば
まず、

  • 一番気になる症状は何か?
  • 普段、どんな歯ブラシ、歯磨き粉を使っているか

といったことを質問しましょう。

歯周病患者さんの場合、
歯茎が下がって、
露出した根の部分にしみる症状が出たり、
食べ物が挟まりやすい
といった悩みを抱えていることが多いです。

悩みがわかれば、
歯科医師、歯科衛生士さんによって
様々な種類の口腔ケア用品が提案できます。

質問をしないと
商品の押し売り感が出てしまいます。

質問をすることで、
患者さんのお口の悩みを解決するための提案、
という形になり
受け入れてもらえることにつながります。

そして具体的に口腔ケア用品を紹介します。

押し売りにならない効果的な紹介法

押し売りにならない
口腔ケア用品の紹介方法は
主に以下の3つ点を意識しましょう。

①悩みを具体的に聞く

患者さんによってお口の中の悩みはそれぞれです。

虫歯ができやすい、
口臭が気になる、
食べ物がつまりやすい、など
お口の中を診察しただけではわからない、
患者さんご自身の言葉で、
悩みを聞き出しましょう。

②悩みに対して具体的な方法を伝える

口腔ケアのプロとして、
まずは悩みに対する適切なブラッシング方法を
指導しましょう。

虫歯と歯周病では
使う歯ブラシ、磨き方も違います。

その際に歯科医療のプロフェッショナルとして、
患者さんの口腔ケアのレベルが
どの程度なのかを
磨き方や口腔内の状態から判断します。

そして、
具体的にどの部分が磨けていないのか、
できていないところをお伝えしましょう。

③なぜ歯科医院で販売している
口腔ケア用品が良いのか説明する

患者さんのブラッシング指導を
しっかりとした上で、
おすすめしたい口腔ケア用品を紹介しましょう。

質問して、
具体的な解決策を示し、
最後の最後で、
口腔ケア用品についての説明をします。

このときに、
なぜ歯科医院で取り扱っている
口腔ケア用品を紹介するのか、
理由をできるだけ細かく説明しましょう。

例えば、
知覚過敏患者さんの場合、
歯の黄ばみが気になるので、
硬く、研磨剤が多く含まれた歯磨き粉を
使用しているとしましょう。

歯科医院で取り扱っている
知覚過敏用の歯ブラシ、歯磨き粉が
どうして知覚過敏に良いのかを
説明しましょう。

説明することで、
知覚過敏症状が改善することを
患者さん自身に理解してもらえます。

歯周病患者さんで虫歯は一本もないのに、
フッ素含有量の高い歯磨き粉を
使っていることもよくあります。

歯周病には
歯周病菌殺菌や
歯茎の活性化に特化した
歯磨き粉があること、
そして
継続して使うことで
歯周病の症状を軽減、改善できることを
まずは患者さんに知ってもらいましょう。

その上で、
歯科医院で販売している
歯磨き粉や歯ブラシが
より予防効果が高いことを説明するのです。

まとめ

口腔ケア用品を紹介し、
使ってもらうことは
患者さんのお口の健康に大きく貢献します。

ぜひ、患者さんのためにも、
歯科医院で販売されている口腔ケア用品を
おすすめしてあげてくださいね。