スタッフの成長を望んでいる院長は
多くいると思いますが、
新人スタッフや中堅スタッフなど、
それぞれのスタッフに対して、
適切な成長を促すにはどうしたらいいのか
わからないと悩んでいませんか?

そこで今回は、
スタッフ育成に欠かせない3つの手法について
紹介していきます。

  • スタッフに知識や技術力アップをしてほしい
  • 歯科医院で楽しく働いてほしい

と思っている方は、
ぜひ、この記事を参考にしてください。

スタッフの育成は医院の定着率にも関係する

スタッフ全員に対して、
同じ内容の研修をすることは
あまりオススメしない、と耳にしたことが
あります。

特に、新人スタッフは入社後に
「こんなはずではなかった…」と思う
可能性があるからです。

最悪の場合には、
理想の働き方と職場のギャップに耐えきれず、
辞めてしまうスタッフもいるかもしれません。

スタッフの育成は、
仕事内容を教えたり
知識や技術などの向上だけを
目的にしているのではありません。

スタッフとのコミュニケーションの場でもあり、
スタッフの思いを知って対策していくのも、
スタッフ育成の目的の一つです。

スタッフ育成を通して、
相手とコミュニケーションを取りながら
適切な方法で指導したり、
場を提供したりすることで、
相手が成長していきます。

その結果、
自分への理解が深い医院は
居心地の良い場所になり、
スタッフが長く働いてくれる環境に
なりやすいようです。

スタッフの育成に欠かせない3つの手法

スタッフの育成には
次の3つの手法が効果的です。

  • OJT
  • Off-JT
  • SD

次からそれぞれについて、
解説していきます。

  • OJT

OJTとは(On the job training)の略です。

現場で実際に仕事を進めながら、
先輩スタッフや院長から指導を受けて
知識や技術を高めていく方法です。

OJTでは、
色々な仕事を体験させることで
仕事への理解を深められます。

そのため、この方法は
新人スタッフへの教育に適しています。

また、実際に先輩スタッフや院長が
仕事をしている様子を見せることができ、
医院内のコミュニケーションを高める効果
期待できます。

他にも、個別に指導する形になるので、
相手に合わせたスピードで、必要な知識やスキルを
身につけることができます。

  • Off-JT

Off-JTとは(Off the job training)の略で、
現場から離れてセミナーや研修などを
行うことです。

例えば、
歯科医院に講師を呼んで研修を実施し
講義や実習などを通して、
必要な知識や技術を学んでいきます。

OJTの育成方法は、教える人によって
学べることに差が出ることがあります。

また、指導の専門家ではないため
十分な指導ができなかったり、
教える側の力量に依存してしまったりする
可能性があります。

一方で、Off-JTでは、
一度に多くの人を対象に
平等に教育できるため、
指導内容が不明確になるのを避けられます。

この方法は、
新人スタッフはもちろん、
中堅スタッフやベテランスタッフに
適した手法です。

中堅スタッフやベテランスタッフには、
新しい知識やスキルを知るきっかけになったり、
自身の知識の復習になったりするからです。

  • SD

SDとは、(Self Development)の略で、
医院から与えられることではなく、
スタッフが自ら知識やスキルアップを
行うことです。

つまり、自己啓発のことをいいます。

SDでは、

  • 院内外のセミナー参加
  • 業務に関する資格取得
  • 書籍や専門書

といった方法で
知識やスキルを習得していきます。

そういった資格やセミナーなどに
必要な費用の補助を、
バックアップする歯科医院が
多くなっているようです。

この方法は、
新人スタッフや仕事へのステップアップが
必要と思っているスタッフに効果的です。

また、この方法を上手く使えば、
教育担当者の負担が軽減できます。

まとめ

今回紹介した3つの手法は、
次のように組み合わせることで
より効果を発揮することができます。

  • Off-JTで学んだ知識や技術を、OJTで実践する
  • OJTやOff-JTで学んだことで、
    興味が出た分野や
    さらに専門性を高めたいと思ったことを、
    SDで学ぶ

スタッフによって育成方法を変えることで、
適した教育ができ、
個人のステップアップだけでなく
医院全体のレベルアップにも繋がります。

まずは、
医院のスタッフ育成方法を見直してみませんか?