「人を見た目で判断してはいけない」

こういったことを
世間ではよく言われています。

確かに、
「見た目」だけでは
その人の全てを知ることはできません

でも、
コミュニケーションは
言葉のやり取りだけでもないのです。

・表情
・視線
・仕草

などの言葉以外の部分からも、
コミュニケーションを取ることができます。

例えば、
うつむいて眉をひそめている人を見ると

「悲しいことでもあったのかな?」

と考え、

「元気が無さそうだけど何かあった?」

といったように
声をかけるきっかけにもなります。

こんな風に人は、
無意識のうちに、
「見た目」で人の心を察しているのです

そこで今回は、

「見た目」

についてお話しします。

見た目を意識することで

・スタッフや患者さんに好印象を持ってもらえる
・相手の小さなことにも気づけるようになる

ので、是非最後までお付き合い下さいね。

「見た目」はなぜ大事なのか?

人は相手がどんな人なのかを
最初に感じた印象で、決定します

初めの印象によって、
相手とこれからどう接していくかを
無意識のうちに決めるのです。

そのため、
第一印象で全てが決まる
と言っても過言ではありません。

初めの印象が悪ければ、
その後も悪いイメージが定着してしまいます。

一度定着した印象を変えるのは
なかなか難しいことで、
初めの印象を覆すくらいの出来事が起きないと
変わらないほど、第一印象は重要になります。

また、
見た目が好印象であれば、
言動が肯定的に受け取られやすくなります

見た目を意識することで、
自分の伝えたい気持ちが相手に伝わりやすくなり、
コミュニケーションが円滑に進みます。

例えば、
相手に心を開いて欲しいなら、
初めに自分が相手を受け入れていることを
表情やしぐさでも伝えることが大切です。

この他にも、
相手に信頼感を与える「見た目」を
演出することも肝心です。

それだけで、
物事がスムーズに運びやすくなることもあります。

相手に心を開いて欲しいときの「見た目」

相手の本当の気持ちが知りたい時がありますよね。

でも、率直に

「本当のことを教えて欲しい。」

と聞いても
なかなか相手も言い出しにくく、
簡単に打ち明けてくれません。

ここでは、
相手が心を開きやすい
「笑顔」について詳しく見ていきましょう。

笑顔は最大の武器

笑顔はコミュニケーションで最大の武器です。

笑顔を見せれば周りも笑顔になり、
雰囲気も良くなります。

オランダの心理学者の実験では、
一方が笑顔になると相手も笑顔になり、
一方が不快な表情で接すると、
相手も不快な表情になることがわかっています。

つまり、
感情は同じ空間にいる相手に伝染するのです。

そのことを利用しましょう。

話しにくい重苦しい雰囲気ではなく、
相手が話したくなるような
明るい雰囲気を作り出しましょう。

その1つの手段が笑うこと。

あなたの笑顔になります。

笑顔が苦手なら口元から

かといって、
張り付いた作り笑いのような笑顔では
逆効果に受け取られてしまいます。

笑顔を作るのに慣れていない、
練習してみて難しいと感じたなら、
口元を緩めるところから始めましょう。

それだけでも、
顔の雰囲気は変わり優しい感じになりますよ。

相手の笑い方で見るタイプ別対応法

笑顔の笑い方や見せ方には人それぞれにあって、
相手の笑い方のタイプにあわせて
話し方や話す内容を変えると
相手に話しが伝わりやすくなります。

笑い方のタイプは次の3つに分けられます。

大声で笑う

この笑い方の人は、人に対して
オープンに接する人が多く感情を隠すのが苦手

自己主張が強めなので、
治療説明などはハッキリと物事を言った方が
好印象に受け取られやすいです。

小声で笑う

自分や周囲の様子をうかがう余裕や
観察力があります。

感情のコントロールが上手く、
自分をさらけ出さないタイプです。

話しながら笑う

話しの途中でヘラヘラと
笑うのは自信のなさの表れです。

笑いをはさむことで
周囲の様子をうかがっています。

小声で笑うタイプや
話しながら笑うタイプの方は
物事に慎重になるタイプです。

そのため、
何か説明をするときには
選択肢を与えてあげましょう。

例えば、
Aの治療法、Bの治療法があったとして、
どちらかの治療法を選んでもらいます。

患者さんは慎重派なので迷いがちです。

そこで、あなたが

「患者さんの口の状態は
○○なのでAの治療法が適しています。
Bの治療法も良いのですが。」

というように、
相手により勧めたい治療法を先に言います

そうすると、
先に勧められたAの治療法にほぼ決まるでしょう。

これは第一印象と同じで、
先に言ったAの治療法が後者より
印象に残るからです。

また、
慎重派の人は選択肢の中から
1つを選ぶのは苦手なため、
何か理由を付け加えることで
無意識に理由がある方を選びがちになります。

参考にしてみてください。