• 腕を広げている
  • 指を開いている
  • 手のひらをこちらに向けている

これらの仕草は、
リラックスしている状態であり、
相手に警戒心を抱いていない仕草

といわれています。

患者さんがこのような状態にある時は、
あなたの話しをよく聴いてくれるサイン
とも言えます。

ということは、
無意識にあなたが、
逆の手と腕の仕草をしてしまっていたら、
患者さんは安心して心を開いてくれない
ということになります。

ということで今回は、
心を開いてもらうために
気を付けたい手と腕の仕草について

お話ししたいと思います。

腕組みをしない

人は警戒感、拒絶感や不安を
抱いている時には、体を閉じます。

体を閉じる姿勢のことを
クローズドポジションと言います。

この、
クローズドポジションの典型的な形が
腕組みです。

腕組みのポーズが心臓を隠しているようにも
見えませんか?

実はこのポーズ、
自分の大事な部分を守り、
相手を受け入れない気持ちを表しているのです。

腕組みをしている人に近寄りがたいのは、
腕組みの意味を無意識に感じ取っているからです。

そのため、
相手に好印象を与えたいなら、
腕は開いておきましょう。

腕組みの基本的な意味は
「自己防衛」のサインです。

腕を組んでいる姿勢によって、
意味合いが多少異なります。

その腕組みの意味合いは次の3つです。

防御

心臓より下で肘を張って腕を組んでいる。

拒絶感や緊張、不安から肘で壁を作り
相手をシャットアウトしようとしていることを
意味しています。

不安

自分を抱え込むように腕組みをしているときは、
強い不安感を抱いています。

さらに、
腕組みをしながら浮かない表情や
背中を丸めていることも特徴的です。

威圧

胸や肘を張り高い位置で腕組みをしているのは、
自分の地位の高さや強さをアピールしています。

このように腕を組む癖がある人は、
相手に近寄りがたいイメージを持たせている
可能性が高いので、
腕組みをしないように意識することが大切
です。

相手を受け入れる姿勢を作ることで、
近寄りがたい悪いイメージではなく、
好意的なサインを相手に出しましょう。

そして、
威圧感は相手を萎縮させるだけでなく、
相手の本音を閉じ込めて
しまいます。

本音を聞くどころか、
信頼関係を崩しかねない
状態になる可能性
があるのです。

手や指を開く

会話中に相手の手に注目して見て下さい。

手や指を開いているか、
手を軽く握っているくらい
なら、
あなたに対して身構えることなく
リラックスしていることを表しています。

あなたを受け入れている好意的なメッセージです。

反対に、
こぶしを力強く握っているのは、
体に力が入っている証拠になり、
緊張や不安を抱えていることになります。

この場合には、
次の3つの理由が考えられます。

  • コミュニケーションに不安がある
  • 相手に苦手意識がある
  • 避けたい話題である

その他にも、
手をテーブルの下に隠したり、
ポケットの中に入れるのは、
隠しごとがある時に見られるしぐさです。

  • 自分の気持ちを悟られたくない
  • 相手に近づきたくない

という思いから手を隠すとされています。

会話中に相手に本音を聞きたいのなら
こぶしを握らずに手を開いて会話をしましょう。

手のひらを相手に向けることで、
心を開いているのを示すことになります。

相手に本音を言って欲しい時には、
相手からではなく
自分が先に相手に対して心を開いていることを
アピールしましょう。

そうすることで、相手も警戒せずに
安心して、自然と話し出してくれるはずです。

まとめ

「見た目」はコミュニケーションの大事な要素です。

ほんの少し見た目を意識するだけで、
あなたの印象は驚くほど変わります。

それほど「見た目」には、
大事な情報が詰まっています。

今回お話した、
相手が心を開きやすい手と腕の仕草を
知っておけば、相手がどう思っているのか、
どう感じているのかを知るきっかけにもなり、
信頼関係を築く第一歩
になります。

患者さんと良好な関係を
作るためにも、
「見た目」を意識してみませんか?
あなたへの印象が大きく変わるきっかけに
なるはずです。

参考までに、
警戒・緊張・疑いを持っているときの仕草
紹介しますので、
明日からの診療で
患者さんの様子を見る際に意識してみてください!

  • 手を隠している
  • 腕を組んでいる
  • あごを触る
  • 耳を触る
  • 時計やアクセサリーを触る
  • テーブルを指でトントンと叩く