歯科医院を経営していく上で

小児治療は必要不可欠ですよね。

 

お子さんは長い将来があり、

予防はもちろん、

矯正治療に関しても、

高いニーズがあります。

 

ですが、

なかなか治療に協力してくれないお子さんもいて、

困っている歯科医師の先生も

多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は子供が

自ら歯医者さんに予防で通いたくなる、

子供に向けたカウンセリングについて

ご紹介していきます。

 

子供のためのカウンセリングとは?

 

年齢にもよりますが、

子供に治療の説明をしても

あまり意味がないので、

親を中心にカウンセリングをしている

歯科医院も多いと思います。

 

もちろん、

保護者の方のカウンセリングは必要ですが、

お子さん自身が治療を受けますので、

治療を円滑に進めていくためには、

お子さんへのカウンセリングも

絶対に欠かせません。

 

特に小学生以上のお子さんであれば、

どんな治療をしていくのか、

しっかりと理解することができます。

 

子供のためのカウンセリングの

重要ポイントは

子供の目線に立って、説明し、

頑張ればどういったゴールが待っているのか、

明確なビジョンを示すことです。

 

一般歯科治療はもちろん、

小児矯正治療においても、

明確なゴール設定が

お子さんのカウンセリングには

重要になってきます。

 

 

そして、

もしも、歯医者さんに通わなかったら

どうなってしまうのか、といったことも

カウンセリングで説明しましょう。

 

保護者へのカウンセリングのポイントは

次に説明しますが、

治療を受けるのはお子さん自身です。

 

だからこそ、

お子さんが自発的に

治療を受けられるようになるためにも、

お子さんにもしっかりと

カウンセリングを行う必要があります。

 

保護者へのカウンセリングポイント

 

小児歯科で難しくなってくるのは、

保護者へのカウンセリングです。

 

一般歯科であれば、

治療を受ける本人にだけ

治療説明をすればいいですが、

小児歯科では保護者の方の協力がないと

歯科医院に通ってもらうことができません。

 

保護者へのカウンセリングのポイントで

最も重要なことは

「お子さんにとって

どんな治療が最も必要であるか」を

しっかりと説明することです。

 

そして、

保護者からの質問に答えることが

何より重要です。

 

これで多くの保護者は、理解を示してくれます。

 

問題は、

説明をしても

なかなか納得してもらえない保護者の方です。

 

特に多いのが、

予防歯科の必要性を

理解してもらえないパターンです。

 

明らかに口腔清掃状態不良で、

永久歯も白濁して

カリエスリスクが非常に高いのに、

治療だけしたら、

あとは通院したくないといった

保護者の方もいらっしゃいます。

 

そういった場合は、

染め出し液を使用し、

どれだけ磨き残しがあるのかを視覚的に示し、

虫歯リスクについて説明を行ってください。

 

そして、

大人になったときに

どんな状態になってしまうのか、

中高年に差し掛かるときに、

歯を失うリスクがあること、

食べることに苦労することなど、

将来的なリスクをきちんと説明しましょう。

 

 

矯正歯科の場合、

反対咬合といった状態にあるにも関わらず、

治療は絶対にしない

といった保護者の方がいらっしゃいます。

 

もちろん、

保護者の方針ですし、

絶対に間違いではないのかもしれません。

 

しかし、

歯科医師の立場から、

特に反対咬合の場合は、

放置した場合、

一般歯科治療もとても困難になること、

発音、見た目などに

お子さんに負担をかけてしまうことを

保護者の方に理解してもらえるように

カウンセリングを行いましょう。

 

お子さんへのカウンセリングは

簡単ではありません。

 

しかし、

お子さんにも保護者の方にも

理解してもらえれば、

歯科医院にずっと通ってもらえる

ファンになる可能性もとても高いです。

 

子供だから、ではなく、

お子さんだからこそ、

カウンセリングをしっかりとしていきましょう。