経営コンサルタントとは、
企業経営に関する相談、指導をする職種のことで、
通称“経営コンサル”と呼ばれます。

一般企業向けというイメージが強いですが、
近年では歯科医院などの個人医院を対象に
業務を行うコンサル会社も増えてきています。

今回は、歯科医院向けの経営コンサルについて
知識を深めましょう。

経営コンサルの基本

経営コンサルとは、会社の経営状態を可視化し、
業績アップや企業成長につなげるための
アドバイスをする職種です。

売上・収益向上施策の立案から資金調達、
経営体質強化・社内体制改革など
幅広い相談が可能。

利用の流れとしては、事業主や経営者が
コンサル会社に依頼をし、必要な資料を提供、
実際に対面で相談・実態調査などを経て、
問題点をリサーチしてもらいます。

その上で、見つかった問題点の改善に向けた
アドバイスやサポートを受ける形が一般的です。

一般的な経営コンサルタントは、
特定の業界にだけ特化することはなく、
多様な業界の案件に携わっています。

自分達では気づけないような多角的な視点での
アドバイスが受けられるのが大きなメリットです。

しかし、近年では多様な業界案件に関わったのち、
専門分野の知識を深め特定の業界に特化した
「業界特化型コンサルタント」
が注目されています。

歯科医院向けの経営コンサルとは

業界特化型コンサルタントの一例として、
医療関係に強い業者が増えてきています。

また、さらに専門性を突き詰めた、歯科医院に
特化した経営コンサルを行う業者も存在し、
よりスムーズで安定したものにするためのカギを
様々な角度から切り込んで検討していきます。

【具体的な着目ポイント】
・集患
・SNS、YouTube、ホームページ活用
・採用、スタッフ教育
・組織マネジメント
・自費診療アップ(インプラント、
ホワイトニング、唾液検査、自費素材)
・物販強化
・新たな開業(別途、医師を雇用した事業拡大)
・改装、建て替え、移転

歯科医院の院長は、医師として
患者さんの治療をするのが最大の仕事です。

しかし雇われた医師でない限りは、
それだけではNG。

経営者としての役割や、スタッフをマネジメント
する役割もこなさなければなりません。

この、「経営者」と「マネジメント」の部分
について、プロの視点からアドバイス+指導を
受けられるのが、歯科医院向け経営コンサルです。

診療効率化の最終目的は生産性を高めて、
利益率を上げること。

医院としての基盤が整うことで、
時間的・精神的な余裕が生まれ、事業拡大や
スタッフ定着にも効果を発揮するでしょう。

経営コンサルを入れるタイミング

経営コンサルという言葉を知っていても、
いざ自分が依頼するとなるとタイミングが
分からず先延ばしになってしまうものです。

まずは、自分の医院が以下の条件に当てはまるか
を考えてみてください。

・新規患者が増えない
・予約が埋まらない日が増えてきた
・スタッフを雇用してもすぐに離職してしまう
・経営の悩みが多く、治療行為に集中できない
・患者さん数の割に、収益が少ない
・人手が欲しいが人件費で躊躇してしまっている

該当箇所が複数ある場合には、経営の見直しを
図るタイミングが来ていると言えます。

また、当てはまる箇所が少なかった方でも、
事業をより成長させるためにコンサルを
使ってみるのも良い気付きになるかもしれません。

まとめ

コンサルを依頼するなら
医療や歯科に特化したところを選ぶのがおすすめ。

具体的かつ的確なアドバイスが見込めます。

第三者の視点を含めた経営の見直しは
安定した医院運営の良いきっかけとなるでしょう。