
歯科医院ではスタッフの協力が不可欠です。
組織のトップである院長先生には、
スタッフを動かす力が求められます。
企業や組織のリーダーが、自分で考えて
仕事をできるスタッフをどう育てているか
気になるという声をよく聞きます。
ご紹介するMBO(目標管理制度:
Management By Objectives)は
ピーター・ドラッカーが考案した
マネジメント手法です。
ドラッカーは、著書「マネジメント」で
世界的に有名な経営学者です。
彼は組織の利益と従業員の成長を研究して
多くのマネジメントスキルを提唱し、
大きな影響を与えました。
スタッフの自発性を伸ばすMBO(目標管理制度)
MBO(目標管理制度)は、
経営方針に合わせてスタッフの目標を管理し、
業績を伸ばすマネジメント法です。
スタッフが自分で目標を設定し、
達成度によって評価する点が特徴です。
仕事を任せられる段階になったスタッフに、
自分ごととして歯科医院を伸ばす視点を
持ってもらうのに役立つでしょう。
MBOを実践して歯科医院を伸ばす
歯科医院でMBOを実践するのは、
以下の段階です。
最初に、組織とスタッフの現状を確認し、
スタッフが自分の目標を設定します。
次に、目標に対する手段を決め、実行します。
最後に評価とフィードバックを行うのです。
例えば、歯科医院でスタッフの人数が
足りているはずなのに流れが悪く、
アポイントが入れられない場合を考えましょう。
MBOに沿って、それぞれのスタッフは
どうすれば診療がスムーズになるか
考えて目標を設定します。
ある受付スタッフは歯科医師が一人でしていた
レントゲン撮影の準備や案内の補助を
担うようになりました。
それを見ていた歯科医師は器具の片付けを
なるべく自分でするようになり、スタッフ間の
コミュニケーションが良くなりました。
各スタッフが行動を見直すと診療の流れが
スムーズになり、売り上げも上がる
結果になったのです。
MBOではプロセスも重要
MBOでは、目標と評価が注目されますが、
プロセスも重要です。
定期的に状況を確認して、
必要なサポートや指導も行います。
フィードバックの際は、なるべく客観的な
定量的データを使うのが理想的です。
達成度に対する認識を含め、自己申告と状況、
周囲の声も参考にして総合的な評価をします。
MBOを導入するメリット
個人の自主性を促すMBOの方法を用いると、
スタッフが自分で考えて動く
モチベーションが高まりやすくなります。
歯科医院の業務では、患者さんの状況や
思いがけないアクシデントに対して、
臨機応変に対応が必要です。
MBOの導入によってスタッフが
自分自身を見つめ、状況に応じて
動く力を鍛えられるでしょう。
また、組織の課題と個人の行動に
つながりを感じる目標設定によって、
スタッフが全体を見る視野を持つようになります。
さらに、自分の行動変化によって
組織の売上が上がる経験を通して、
それぞれのスタッフが組織人として成長します。
MBOのプロセスは人材育成につながるのです。
もう一つ、MBOによる人事評価は、
スタッフに受け入れられやすい利点があります。
最初に自分で設定した目標と達成度の確認によって
スタッフが自分自身を客観的に見られ、評価の
根拠が明確になり、納得を得やすくなるのです。
MBOのデメリット
MBOでうまくマネジメントをするには、
マネージャーとスタッフが
意図を理解する必要があります。
スタッフが自主性を活かせる段階に
達していないと、効果が出ない可能性があります。
また、プロセスを完全にスタッフに
投げてしまうと、リーダーの意思が
伝わらなくなるリスクがあるでしょう。
スタッフが成長するマネジメントで歯科医院を伸ばす
ピーター・ドラッカーは
「マネジメントとは、人のことである」
「人が何かを成し遂げるのは
強みによってのみである」
の名言で知られています。
組織の成長戦略と同時に、それぞれの人が仕事を
通してよりよく生きる人生哲学の視点を
持っていました。
歯科医院の成功には、スタッフを組織に
貢献できる人材として育成する必要があります。
有名な経営学者ドラッカーが提唱した
MBOをはじめとするマネジメントスキルを
ぜひ参考にしてください。


















