共に働く大切なスタッフとの
コミュニケーションは、
職場の雰囲気作りやスタッフの働きやすさに
大きな影響を与えます。

毎日交わす何気ない言葉のやりとりを
今一度振り返ってみませんか?

配慮するべきテーマや適切な声かけを学び、
スタッフ全体のモチベーションアップに
役立てましょう。

院長側からの声かけに対するスタッフの本音

「意識的にスタッフと会話をしよう」
「寄り添った声かけで信頼感を作ろう」
といった院長向けのコミュニケーション術を
指南する記事やセミナーが散見されます。

スタッフと親睦を図りお互いに
信頼関係を築くことで、
職場環境は飛躍的に良くなるでしょう。

しかし、
スタッフの中には院長からの声かけに
ネガティブな印象を受ける人もいるのが現実です。

「何を話せばよいか分からないので、
気を使うし緊張する。」
「困っている事はあるか?と聞かれたが、
下手に話したらクビにされそうで
言えなかった。」
「急に夕食会(お酒あり)を企画されて
気が重い。」

このような本音は、
なぜ生まれてしまうのでしょうか?

やってしまってない?
スタッフとの関わり方NG行動7選

・プライベートなことを必要以上に質問する
(家族、休日の過ごし方、恋人の有無など)
・親睦の場だけ設けて、
自分からはほとんど話さない
・就業時間外の交流を求める
(診療終了後の夕食会など)
・スタッフによってあからさまに態度を変える
・暴言や相手を威圧する言動や、
高圧的で上から目線な話し方
・体形や容姿をいじるなど、
デリカシーに書ける行動や発言
・患者さんのいないところでは、
明らかに態度に差がある

このような言動は、
スタッフとの関係性に悪影響を与えるだけでなく、
離職やパワハラ・モラハラとして
捉えられてしまう危険性もあります。

スタッフとのコミュニケーションで
意識するべきポイント

適切な距離感でスタッフと交流するために、
意識するべきポイントは3つあります。

皆が明るく働きやすいと感じる職場環境を
実現させるために、
院長側からまずは1歩踏みだしてみては
いかがでしょうか?

チームであることを意識する

「医師・歯科衛生士・歯科助手・受付スタッフ」
皆で歯科医院を運営する1つのチームだという
意識を持ちましょう。

協力意識・忠誠心が育まれ、
一人一人のモチベーションが高く
より良い雰囲気が生まれます。

院長はチームのリーダーであり、
支配者ではありません。

高圧的な態度や王様のような
我が物顔はNGです。

リーダーシップと圧力をはき違えることなく、
皆で一丸となって
医院を盛り上げることを意識します。

患者さんにみられたくないような言動は控える

スタッフに指導・注意をする際の言い方は、
患者さんに聞かれても問題ないと言えますか?

つい頭に血がのぼってしまう、
言い方がキツくなってしまうという方は、
患者さんに見られていると想定して
話をしてみましょう。

相手を威圧・卑下せずに、
伝えるべき事柄を端的に話すことを
意識すると共に、
アンガーマネジメントについても
勉強してみてください。

また、
特定のスタッフへのひいきや気分で
態度が豹変するなど、
「こんな姿は患者さんには見せられない」
と思うような言動は、
スタッフに対して取っていい言動ではありません。

礼儀を忘れない

院長は、雇用主であり経営者ですので、
院内で最も上の立場にあたります。

だからといって、
皆に無礼な態度を取っていいことにはなりません。

無礼な態度を取る人のために、
「一生懸命頑張ろう。」と思う人はいません。

立場が上であっても、
礼儀を忘れずに日々スタッフと接しましょう。

礼儀とは、感謝を伝える、
始業、終業時は目をみて挨拶をする、
労いの言葉をかける
といった基本的なことばかりです。

また礼儀を意識すれば、
相手の気持ちや立場を考えられるようになるため、
不快にさせる言動や自分本位な交流も
自然となくなるでしょう。