患者さんと円滑にコミュニケーションを図り、
効率よく診療を進めるために
「問診票」について改めて考えてみませんか?

問診票は医院側・患者さん側、双方にとって
様々なメリットがあります。

上手に活用し、効率的な医院運営に
つなげていきましょう。

患者さん目線で考える「問診票」のメリット

問診票には、
医院側が患者さんの要望や症状を
正しく把握するという大きなメリットがあります。

加えて、患者さん側にとっても
「言いにくいことも伝えやすい」
「正直な気持ちが書ける」
という大きなメリットがあります。

ひと昔前までは、
治療は医師にお任せするもの
という風潮がありましたが、
近年では幅広い医療現場で
「医師と相談の上、どのような治療法を
選択するか考える」
という流れが定着しています。

歯科においても、
治療のバリエーションは
医療の発展と共に広がっています。

保険適用か自費治療かという選択はもちろん、
見た目や耐久性など
重要視したいものに応じて
治療法を選ぶことが大切です。

しかしながら、
「医師の前だと自分の意見が言い出しにくい」
「聞きたいことを十分に質問できなかった」
と感じる患者さんも少なくありません。

事前に希望・聞きたいこと・自分の意見を
医院側にしっかりと伝えることができる問診票は、
患者さんにとっても大きなメリットとなります。

問診票を工夫しよう

カルテの作成や記載情報は
法律で義務付けられていますが、
問診票に関してはその限りではありません。

そのため、どのような問診票を作成し運用するかは
自分たちで決めることができます。

質問例として、以下が挙げられるかと思います。

【患者さんに関する情報】
・保険証に記載がない事柄
・住所
・電話番号(固定・携帯)
・メールアドレス

【治療に影響する重要な事項】
・既往歴
・服用中の薬
・アレルギーの有無
・妊娠、授乳の可能性
・喫煙歴

【症状に関する事項】
・症状が出ている箇所
・主な症状

【治療に関する希望】
・治療で優先したい事柄
・自費治療の説明を希望するか否か

【その他】
・日常のオーラルケアについて
・顔にタオルをかける事への許可
・治療前に伝えておきたいことなど自由記入欄

初来院から期間が過ぎると、
考え方や身体の状態も変化します。

患者さんの現在の状態や希望を
正しく把握するためにも、
初回来院時だけでなく定期検診時にも
簡易的な問診票を記入してもらうのが
おすすめです。

医院によっては、
「小児用」
「定期検診時用」
「症状があって来院した方用」など
初回来院時以降の問診票を細かく分けて作成し、
必要な情報を念入りに伺って
治療に活用するスタイルも見られます。

患者さんが「答えにくい・・・」と感じるNG質問

問診票を工夫するにあたって、
患者さんが「答えにくい・・・」と
感じるような質問は避けた方が好印象です。

紹介者の名前

来院のきっかけを知ることは、
医院の知名度を上げる方法として
何が効果的に働いているかを測ることができる
貴重な情報です。

そんな項目の中で、
「友人・知人の紹介」という欄と一緒に
紹介者名を書く欄が設けられている問診票も
見受けられます。

この「名前を書かなければいけない」
という点に
抵抗感を感じる人は多くいると考えられます。

また、名前を書く欄がなくても
「友人・知人の紹介」という欄に〇を付けると
「誰の紹介ですか?」と聞かれたら
嫌だなと感じる人も多いようです。

「友人・知人の紹介
(※個人名はお伺いいたしません)」など、
何か一言を添えることで、
安心して〇を付けてもらえるでしょう。

以前に通っていた歯科医院名

セカンドオピニオンを受ける場合や
紹介状を受け取っての治療など、
患者さんが以前に通っていた歯科医院と
連携を図って治療や診断を進めることがあります。

しかし、このようなケースは稀で、
多くの場合「以前に通っていた歯科医院名」は
尋ねずとも治療は通常通り行うことが可能です。

引っ越しなどやむを得ない場合だけでなく、
訳ありで通院先を変えるケースもあるでしょう。

そんな方に対して医院名を尋ねると
「前の病院に連絡するのかな」と
不要な心配を煽ることとなります。

治療上必要だと判断した場合を除いては、
以前に通っていた医院名を
わざわざ聞く必要はないでしょう。

まとめ

問診票は初診時に1回記入して終わり。

もし、そのような体制で
医院運営をされているなら
患者さんのニーズを聞き逃している
可能性があります。

補綴に関すること、
定期検診に関することの
問診票は準備したほうがよいでしょう。