「口臭」それは、老若男女を問わず共通するお口の悩みなのかも知れません。
それほど、臭いの悩みというのはデリケートで根深い問題なのです。
この誰もが気になる「口臭」。それを客観視できる「口臭測定」。
今回は口臭測定を予防歯科のきっかけにする、4つの方法を紹介します!

 

コンビニエンスストアよりも歯科医院の数が多い
といわれているこの時代・・・
いかに初診患者の来院を増やし、
歯科医院の生き残り競争に勝っていくか?

それは予防歯科にとっても大きな課題です。
あなたの歯科医院でも、
ホームページの充実やその他広告など、
さまざまな対策をしていらっしゃることと思います。

私が以前勤めていた歯科医院も例にもれず・・・でした。
その一環として地元新聞に記事型広告を
毎月一回、掲載していました。
定期的に新聞に掲載される記事の中でも
一番反響が大きかったのは、なんだと思いますか?

それは・・・
「口臭測定」に関するものでした。

一定期間を空けて度々「口臭測定」に関する広告を
掲載していたのですが、
毎回その記事広告を見て初診予約が入っていたのです!

試しにインターネットで
「口臭 測定」
と検索してみてください。

家庭用口臭測定器のインターネット通販から
ネット掲示板での悩み相談まで。
数多くヒットし、
世間一般の口臭に悩んでいる人の多さと
その悩みの深さをうかがい知ることができます。

口臭はデリケートな悩みのため、
人には相談しづらいもの・・・

しかも自分では分かりにくく
人の顔色や反応を伺っては
一人で抱え込んでしまうため、
心理的な苦痛も大きいのが特徴です。

その悩みに歯科医院として上手にアプローチできれば、
初診患者を増やすだけではなく、
ひいては口臭に悩める人々に
予防歯科を普及させることができるのです!

歯科?耳鼻科?内科?結局どこへ行けばいいの?そんな疑問にまずは答えを!

「口臭があるようだけど、
 どこに相談すればいいのか分からない。」

冒頭で書いたように
口臭の記事広告へのリアクションが良かったのは、
患者さんのこの悩みを解決できた!
という点が大きな要因だと考えています。

最近ではインターネットなどで
口臭の原因や気になることを
簡単に調べることができてしまいます。

ですが調べれば調べるほど、
「胃に原因があるのかも・・・」
「蓄膿とか耳鼻科系の病気が原因になっていることもあるのか!」
「歯槽膿漏用の歯磨き粉や洗口液を使ったけど改善されないし…」
等とますます悩みが深くなっていってしまいがちです。

確かに消化器系や耳鼻科系の不調や疾患が
口臭につながることもあります。

しかし日々の診療での実体験レベルで考えると、
「口臭を主訴とする方で口腔内に全く問題のない方はいない
と感じています。
逆にいえば
「口臭で悩んでいる方には何らかの形で口腔内に問題がある」
ということです。
あなたの経験からもそうではないでしょうか?

口臭が気になると感じたら、
「とりあえずまずは歯医者へ行ってみよう!」
広告の読み手にそう思ってもらえるアプローチができれば、
口臭を主訴とした初診患者が増えるはずです。

口臭レベルを客観的に評価して、患者さんの納得度を深めよう!

口臭に悩む患者さんがまず知りたいのは、
「自分は本当に口臭がしているのか」
「それは他人が不快に思う程度なのか」
ということです。

しかし、「臭う・臭わない」
個人の感覚の違いによるところも大きいですし、
よほど近しい間柄でない限り
自分に口臭があるかどうかを
人に聞くことは相当難しいことです。

そこで私の勤めていた歯科医院では、
口臭測定器を利用していました。
これならまず第一段階として
患者さんの口臭を数値で表すことができます。

「“私は”臭うと思います/思いません」という
歯科医師の個人的な嗅覚ではなく、
機械による客観的な数値で伝えたほうが、
患者さんにとっても受け入れやすく納得のいくものとなるでしょう。

また、口腔内診査の補助となるため
歯科医師にとっても有益な情報となるはずです。

患者さんが知りたいもう一つのコト。それは・・・

口臭のレベルだけでなく、
実はもうひとつ患者さんが知りたいことがあります。

それは
「口臭の原因」
なぜ、口臭が発生しているのか・・・
気になるのは当然ですよね。

口臭測定器の中には、
口臭主要成分とされているガス数種類の
患者呼気中に含まれるレベルを
それぞれ測定できるものもあります。

どのガスが口臭の原因となっているのかが分かれば、
必然的に口臭への対策も明確になります。
これは人間の鼻だけでは確定させるのが難しく、
口臭測定器ならではの強みだと感じています。

この口臭測定器の診断結果と
予防歯科で基本となる初診時の検査を一通り行えば、
口臭の原因はほぼ明らかになってきます。

それらをきちんと患者さんに説明し、治療を進めることで
対策をすることができるということを話せば、
それは患者さんにとって大きな希望・安心材料になることは
間違いありません!

なかなか人には打ち明けられなかった長年の悩みを
解決することができるのですから・・・

口臭ケアは予防歯科の第一歩となる!

口臭を主訴として来院される患者さんは、
ホームケアにも積極的に協力してくれることが
多いように思います。

それはきっと、
「口のニオイ」というデリケートな悩みと戦い続け、
歯磨き粉を変えたり
歯間ブラシなどを使ってみたり
洗口液でこまめにうがいをしてみたり・・・と
自分なりに試行錯誤してきたからに他ならないでしょう。

「その悩みを解消できるなら!」
患者さんが協力的になってくれるので、
TBIの効果も上がりやすいと思います。

そのようにホームケアにも積極的な患者さんだからこそ、
潜在的な予防歯科への関心も高いはず。

治療後のメインテナンスへもきちんと通院されるでしょう。
正しいホームケアと定期的なプロフェッショナルケアで、
長年の悩みだった口臭と一生サヨナラすることができる。

予防歯科こそ、口臭に悩んでいる人々の心強い味方です。

「口臭測定」を患者さんが本格的な予防歯科へ
足を踏み入れるきっかけとして利用することは、
歯科医院と患者双方にとってメリットのあることだと思います。

初診患者を増やす手段として
一度試してみてはいかがでしょうか。

予防歯科への意欲の高いあなたの患者さんが
どんどん増えるかも知れませんよ。

オーラルヘルスケアチーム 歯科TC Nより