基本的なコミュニケーションと言われると
挨拶が思い浮かびませんか?

院長は、
スタッフや患者さんに挨拶をすると思うのですが、
ただ挨拶をすれば良いと思っている方も
もしかするといるかもしれません。

爽やかな挨拶を開口一番に行うことは、
院長の印象がとても親しみやすいものになる
傾向があります。

かといって、
やってはいけない挨拶をしてしまうと、
院長の印象が悪くなり信頼関係に
影響がでる可能性もあります。

今回は、効果的な挨拶の方法と
間違った挨拶などについて紹介していきます。

挨拶は化学反応

挨拶は
会話の最初の「ツカミ」といった役割があり、
相手に良い印象を残す効果があり、
挨拶後の会話も楽しくなる傾向があります。

また、会話は化学反応のようなもので、
写し鏡のように返ってくると言われています。

例えば、
元気な挨拶は相手の心を動かして同じように
挨拶を返したくなると言われています。

大事なことは、
自分から挨拶をすることです。

もし、
相手が同じように挨拶を返してくれなくても
気にしないようにしましょう。

会話は化学反応です。
たとえ目に見えなくても、
相手の中では好意的な印象が
生まれているはずです。

挨拶の5つの効果

挨拶には、
次の5つの効果があると言われています。

①お互いの気分が良くなる
②相手の承認欲求を満たす
③会話のきっかけになる
④笑顔が増える
⑤口下手を改善できる

それぞれについて
詳しく見ていきましょう。

①お互いの気分が良くなる

明るく爽やかな挨拶をすることで、
お互いの気分が良くなると言われています。

また、挨拶には沈んだ気持ちを
リセットする効果もあると考えられています。

②相手の承認欲求を満たす

挨拶は相手に
「心を開いていますよ」という
意思表示の意味があります。

相手は、挨拶をされたことで
自分が認識されていると感じて
承認欲求が満たされる傾向があります。

③会話のきっかけになる

挨拶は声を出すので、
会話や雑談を始める勢いが出て、
コミュニケーションの良いきっかけに
なりやすいようです。

例えば、患者さんに挨拶をしたときに
「いつも爽やかですね!」と
言われたのがきっかけで
楽しく会話を始めることができます。

④笑顔が増える

明るく挨拶をしようとすると、
人は笑顔になる傾向があります。

院長が笑顔になると、
周りの人も自然と笑顔になって
打ち解けやすくなり、
歯科医院全体の雰囲気が
明るくなりやすいでしょう。

⑤口下手が改善する

あまり雑談が得意ではない人にとって、
挨拶のやりとりは緊張を和らげて
話を切り出すための”心の準備”になります。

また、自分から明るい挨拶の練習をすることで、
自然と会話できるようになり、
雑談への苦手意識が薄れていくでしょう。

やってはいけない挨拶

元気で明るい挨拶は、
相手に良い印象を与える一方で、
心のこもっていない、
いい加減な挨拶をすると
相手を不快にさせてしまうかもしれません。

次の3つの挨拶は、
やらないように注意しましょう。

①「ながら挨拶」

例えば、あなたが相手から
こんな挨拶をされたらどう思うでしょうか?

「カルテを見ながら挨拶」
「パソコン作業しながら挨拶」

ほとんどの人が、
「なんか感じが悪いなあ」と
思うのではないでしょうか?

挨拶は、
相手に尊重の気持ちを伝える行為です。

「ながら挨拶」は相手を見下すような行為になり、
雑に扱われていると感じやすいため
注意しましょう。

②背後からの挨拶

自分の前方に患者さんを見かけたとき、
相手の背中に向かって挨拶をしていませんか?

患者さんの背中に挨拶しても、
あなたの誠意が伝わりません。

なぜなら挨拶は、
相手と向き合った状態が前提だと
言われているからです。

患者さんの名前がわかるときには、
名前で呼び止めて振り返った際に
きちんとお辞儀をしながら挨拶をすることで、
相手に誠意を伝えることができます。

③「どうも」の一言で済ませる

「どうも」は、
明らかにやってはいけない挨拶になります。

相手を軽んじている態度に見えるからです。

新人スタッフであっても、
長年の付き合いがあるスタッフとの間柄であっても
やらないほうが無難でしょう。

「どうも」と挨拶するくらいなら、
挨拶をしない方が相手を
不快にさせないかもしれません。

まとめ

明るく元気な挨拶には、
次の5つの効果が期待できます。

  • お互いの気分が良くなる
  • 相手の承認欲求を満たす
  • 会話のきっかけになる
  • 笑顔が増える
  • 口下手を改善できる

逆に挨拶でも、
やってはいけない挨拶は相手を不快にさせて
信頼関係を失うきっかけになることがあります。

正しい挨拶の仕方を身につけて
患者さんやスタッフと
良い関係性をつくっていきましょう。